LOOK(1) |
FreeBSD General Commands Manual |
LOOK(1) |
名称
look —
与えられた文字列で始まる行を表示する
書式
look |
[ -df][ -t termchar] string [ file ...] |
解説
look は、
file の中の各行のうち、
string で指定された文字列で始まっている行を表示します。
look はバイナリサーチを使っているため、
file で指定するファイルはソートされていなければいけません。
file が指定されないなら、ファイル /usr/share/dict/words は使用され、アルファベット文字だけが比較され、アルファベット文字の大文字と小文字の違いは無視されます。
次のオプションが利用可能です:
-
-d
-
辞書で使用されているアルファベットと数字だけを比較対象とします。
-
-f
-
アルファベットの大文字と小文字の違いは無視されます。
-
-t
-
文字列の最後の文字を指定する。すなわち、
string の先頭から
termchar までの文字だけで比較をします。
環境変数
LANG,
LC_ALL と
LC_CTYPE 環境変数は、
look ユーティリティの実行に影響します。それらの効果は、
environ(7) に記述されています。
関連ファイル
-
/usr/share/dict/words
-
辞書
終了ステータス
look ユーティリティは、1 行以上の行が見つかり表示された場合 0 を返し、なにも見つからなかった場合 1 を返します。エラーが生じた場合 1 より大きな値を返します。
互換性
もともとのマニュアルでは、
-d オプションが指定されている時には、タブと空白は比較対象であると述べられていました。これは間違っていますし、現在のマニュアルでは歴史的な実装と一致しています。
歴史
look ユーティリティは、 Version 7 AT&T UNIX で登場しました。
バグ
行は、現在のロケールの参照順序に従って比較されません。入力ファイルは、
LC_COLLATE が‘
C
’に設定された状態でソートされている必要があります。