LOGIN(1) | FreeBSD General Commands Manual | LOGIN(1) |
名称
login — 指定したユーザでログインする書式
login | [ -fp][ -h hostname][ user] |
解説
login は、指定したユーザでログインするものです。user を指定しなかった場合、もしくは指定した user でのログインに失敗したときには、 login は、再度ユーザ名の入力を求めるプロンプトを表示します。ユーザの確認方法は pam(8) で設定可能です。パスワード認証がデフォルトです。
オプションとしては以下のものがあります:
- -f
- パスワードによるユーザの確認を省略します。このオプションは、スーパユーザか、すでにログインしているユーザが同じユーザ名で login を実行するときのみ指定可能です。
- -h
- コネクションを受信可能なホスト名を指定します。この機能は telnetd(8) などのデーモンによって使われています。このオプションはスーパユーザしか指定することができません。
- -p
- デフォルトでは、 login は、以前の環境 (環境変数など) を破棄します。 -p オプションはこの振る舞いを無効にします。
ログインアクセスは、 login.access(5) または、時間、tty とリモートホスト名に基づく許可/拒否レコードを提供する login.conf(5) のログインのクラスを通して制御することができます。
もし /etc/fbtab ファイルが存在した場合、 login はそのファイルに記述された幾つかのデバイスのプロテクトと所有者を変えます。
通常、ユーザがログインすると、 login はシステムのコピーライト表示、ユーザが最後にログインした日付と時間、その日のメッセージなどの情報を表示します。ただし、ユーザのホームディレクトリに .hushlogin というファイルが存在した場合は、これらのメッセージを表示しないようにします (これは uucp(1) のようなプログラムがユーザとしてログインするためにあります)。
なお、環境変数 ( environ(7) 参照) HOME, SHELL, PATH, TERM, LOGNAME, USER は login ユーティリティによりセットされます。他の環境変数はログインクラスケーパビリティデータベースのエントリにより設定されるかも知れません。ログインクラスはユーザのシステムパスワードレコードに割り当てられています。ログインクラスは、当該ログインに許された最大および現在の資源制約、プロセス優先度や他の多くのユーザログイン環境を制御します。
シェルによっては、本ユーティリティと似たまたは同じ、組み込みの login コマンドを提供するものがあります。 builtin(1) マニュアルページを参照してください。
login ユーティリティは、ログインが成功するか、または失敗するとき、監査レコードを提出します。現在の監査状態の判定を失敗すれば、 login はエラー終了となります。
関連ファイル
- /etc/fbtab
- デバイスのプロテクトの変更
- /etc/login.conf
- ログインクラスケーパビリティデータベース
- /etc/motd
- ログイン時に最初に表示するメッセージ
- /var/mail/user
- ユーザごとのメールボックス
- .hushlogin
- ログインメッセージを抑止するファイル
- /etc/pam.d/login
- pam(8) の設定ファイル
- /etc/security/audit_user
- 監査のためのユーザフラグ
- /etc/security/audit_control
- 監査のためのグローバルフラグ
関連項目
builtin(1), chpass(1), csh(1), newgrp(1), passwd(1), rlogin(1), getpass(3), fbtab(5), login.access(5), login.conf(5), environ(7)歴史
login ユーティリティは、 Version 6 AT&T UNIX で登場しました。September 13, 2006 | FreeBSD |