KGDB(1) | FreeBSD General Commands Manual | KGDB(1) |
名称
kgdb — カーネルデバッガ書式
kgdb | [ -a | -f | -fullname][ -b rate][ -q | -quiet][ -v][ -w][ -d crashdir][ -c core | -n dumpnr | -r device][ kernel [ core]] |
解説
kgdb ユーティリティは、カーネルコアファイルのデバッグが可能な、 gdb(1) に基づくデバッガです。オプションは、次の通りです:
- -a
- 注釈 (annotation) レベルを増加します。注釈レベルの 1 は、 gdb(1) の歴史的な -fullname オプションを特徴とします。 Emacs で kgdb を実行するとき、これは、役に立ちます。また、 -f または -fullname オプションは、後方互換性のためにサポートされています。
- -b rate
- 通信速度を rate に設定します。
- -q
- デバッガを起動するとき、バナーの印刷を止めます。 -quiet 形式もまた、互換性のためにサポートされています。
- -v
- 冗舌さ (verbosity) を増加させます。
- -w
- 読み込み書き込みモードで kmem ベースのターゲットをオープンします。 (これは、 FreeBSD の以前の gdb バージョンで使用されていた --wcore と同じです。)
- -d crashdir
- カーネルコアダンプファイルが位置するデフォルトの /var/crash の代わりに crashdir を使用します。名前 vmcore. とダンプ番号が実際のダンプファイル名を決定するために追加されます。
- -c core
- コアダンプファイルとして core を明示的に使用します。
- -n dumpnr
- デバッグのために dumpnr と番号付けられたカーネルコアダンプファイルを使用します。
- -r device
- リモートデバッグセッションのための kgdb を接続するのに device を使用します。
-c, -n と -r オプションは、互いに排他的です。
オプションとして、カーネルシンボルファイルの名前とコアダンプファイルの名前は、位置依存の引数としてコマンド行で与えることができます。カーネルシンボルファイル名が与えられていないなら、現在実行しているカーネルのシンボルファイルが使用されます。コアダンプファイルがオプションとして、または最後のコマンド行引数のどちらでも指定されていないなら、 /dev/mem は、現在実行しているカーネルをデバッグできるようにオープンされます。
関連ファイル
- /dev/mem
- コアダンプファイルが指定されていな場合にオープンされるデフォルトメモリイメージです。
- /var/crash
- カーネルコアダンプファイルが位置するデフォルトディレクトリです。
関連項目
gdb(1)歴史
kgdb ユーティリティの現在の形式は、 FreeBSD 5.3 ではじめて登場しました。October 11, 2006 | FreeBSD |