ID(1) |
FreeBSD General Commands Manual |
ID(1) |
名称
id —
ユーザの、ユーザ名とグループ名および各番号を表示する
解説
id ユーティリティは、呼び出したプロセスのユーザとグループとを、名称と ID 番号で標準出力に表示します。もし実 ID と実効 ID が異なっている場合は、両方とも表示します。
もし、 user (ユーザ名かユーザ ID) が指定された場合は、そのユーザのユーザ ID とグループ ID が表示されます。この場合、実 ID と実効 ID とは同じものとみなされます。
オプションとしては以下のものがあります:
-
-A
-
プロセス監査ユーザ ID と、特権が必要ですが、他のプロセス監査プロパティを表示します。
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-G
-
グループ ID (実効グループ、実グループ、その他) を、空白で区切って列挙します。表示する順序に意味はありません。
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-M
-
現在のプロセスの MAC ラベルを表示します。
-
-P
-
ID としてパスワードファイルエントリを表示します。
-
-a
-
他の
id 実装との互換性のために無視します。
-
-c
-
現在のログインクラスを表示します。
-
-g
-
実効グループ ID を ID 番号で表示します。
-
-n
-
-G,
-g,
-u のオプションによる表示を、ID 番号ではなく名前による表示にします。 ID 番号に対応する名前がなかった場合は、通常通り ID 番号で表示します。
-
-p
-
人間が見やすい形で表示します。
getlogin(2) が返すユーザ名がユーザ ID から得られるログイン名と異なっている場合は、行頭に“login”とキーワードがついて
getlogin(2) で得られる名前が表示されます。名前で表示されるユーザ ID は、頭に“uid”というキーワードをつけて表示されます。実ユーザ ID が実効ユーザ ID と異なっていると、“euid”というキーワードが頭について実ユーザ ID が表示されます。実グループ ID が実効グループ ID と異なっていると、頭に“rgid”がついて実グループ名を表示します。ユーザが属しているグループのリストを、行頭に“groups”というキーワードをつけて名前で表示します。それぞれ、行を改めて表示されます。
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-r
-
-g,
-u のオプションで実効ユーザ ID/グループ ID ではなく、実ユーザ ID/グループ ID を表示するようにします。
-
-u
-
実効ユーザ ID を ID 番号で表示します。
終了ステータス
The
id utility exits 0 on success, and >0 if an error occurs.
規格
id 関数は、 IEEE Std 1003.2 (“POSIX.2”) に適合するはずです。
歴史
伝統的な
groups(1) コマンドは、“
id
-Gn [
user]”と同一です。
伝統的な whoami(1) コマンドは“ id -un”と同一です。
id コマンドは、 4.4BSD で登場しました。