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CDCONTROL(1)
CDCONTROL(1) FreeBSD General Commands Manual CDCONTROL(1)

名称

cdcontrolコンパクトディスク制御ユーティリティ

書式

cdcontrol [ -sv][ -f device][ command ...]

解説

cdcontrol ユーティリティは、オーディオ CD プレイヤを操作するためのプログラムです。 device には cd0acd0 などを指定します。

command を指定しない場合、 cdcontrol は対話モードになり、標準入力からコマンドを読み込みます。

以下のオプションを使用可能です。

-s
サイレントモード。テーブルヘッダ及び人間が可読なコメントを表示しません。
-v
冗長モード。表示できる情報は全て表示します。
-f device
/dev/cd0acd0 といったデバイスを指定します。絶対パス及び /dev からの相対パスの指定が可能です。 -f オプションは CDROM に優先します。 CDROM-f オプションも指定されない場合、 cdcontrol は最初に /dev/cdrom を、次に /dev/cd0 を、最後に /dev/acd0 をオープンしようとします。

現時点では以下のコマンドが利用できます。コマンドをユニークに特定できるために必要な文字だけ指定する必要があります。語 play は省略可能であり、 nextprev の代りに文字 +- を使用可能です。

play first_track [ last_track]
first_track で指定されたトラックから last_track で指定されたトラックまで演奏します。最初のトラックが 1 番になります。
play start_m: start_s. start_f [ end_m: end_s. end_f]
絶対アドレス (MSF) を元に演奏します。演奏開始する時間は start_m に演奏開始する分を、 start_s に秒を、 start_f にはフレーム番号を指定します。演奏終了の時間は end_m に演奏終了する分を、 end_s に秒を、 end_f にフレーム番号を指定することで指定できます。分指定で指定できる数値は 0 から 99 の範囲の値です。秒には 0 から 59 までが指定できます。フレーム番号は 0 から 74 までの範囲で指定できます。
play [ # start_block [ length]]
論理ブロック start_block から length 論理ブロック分だけ演奏します。
next [ tracks]
指定した数のトラックを、前向きにスキップします (デフォルト 1)。
prev [ tracks]
指定した数のトラックを、後向きにスキップします (デフォルト 1)。
pause
演奏を停止します。ディスクは停止しません。
resume
演奏を再開します。 pause で一時停止した後に使います。
stop
ディスクを停止します。
eject
ディスクを取り出します。
close
ディスクを挿入します。
volume
status volume コマンドと同じです。
volume level
両方のチャンネルのボリュームを level に設定します。許容値は、範囲 0 から 255 です。
volume left_channel right_channel
左チャネルのボリュームを left_channel にセットし、右チャネルを right_channel にセットします。指定できる値は 0 から 255 の範囲の値です。
volume mute
音を消します。
volume mono
モノラルモードにします。
volume stereo
ステレオモードにします。
volume left
左サブトラックを左と右の両チャネルで演奏します。
volume right
右サブトラックを左と右の両チャネルで演奏します。
info
目次を表示します。
status [ audio | media | volume]
ディスクに関する以下のような情報を表示します:

audio
現在の演奏の状態と位置、
media
現在のメディアカタログ状態、
volume
現在の左チャネル及び右チャネルのボリューム値。
cdid
CD のシリアル番号を、 CDDB プロジェクト ( http://www.cddb.org/) が使用する方法を使用して、表示します。
help
利用可能なコマンドの一覧を表示します。
debug on
CD デバイスドライバのデバッグモードを有効にします。
debug off
ドライバのデバッグモードを無効にします。
reset
デバイスに対するハードウェアリセットを実行します。
set msf
minute-second-frame ioctl モードに設定します (デフォルト)。
set lba
LBA ioctl モードに設定します。
speed s
ドライブが読み込みに使用可能な最高速度を指定します。単倍速 CDROM (150KB/s) の倍数の単位となります。ドライブの最高速度を指定するには“ max”を使用します。
quit
プログラムを終了します。

環境変数

次の環境変数が cdcontrol の実行に影響します:
CDROM
-f オプションで指定しなかった場合に使用される CD デバイス。
CDPLAY, CD_DRIVE, DISC, MUSIC_CD
CDROM が選ばれたため、これらの変数の価値は低下しています。

関連ファイル

/dev/cd0
/dev/mcd0
/dev/acd0

歴史

cdcontrol コマンドは、 FreeBSD 2.1 で登場しました。

作者

Jean-Marc Zucconi Andrey A. Chernov Serge V. Vakulenko
June 27, 2008 FreeBSD