いぶんがくしゃきょう
為文学者経

冒頭文

棚(たな)から落(お)ちる牡丹(ぼた)餅(もち)を待(ま)つ者(もの)よ、唐様(からやう)に巧(たく)みなる三代目(さんだいめ)よ、浮木(ふぼく)をさがす盲目(めくら)の亀(かめ)よ、人参(にんじん)呑(の)んで首(くび)縊(く〻)らんとする白痴(たはけ)漢(もの)よ、鰯(いわし)の頭(あたま)を信心(しん〴〵)するお怜悧(りこう)連(れん)よ、雲(くも)に登(のぼ)るを願(ねが)ふ蚯蚓(み〻ず)

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆60 愚
  • 作品社
  • 1987(昭和62)年10月25日