おぐまひでおぜんしゅう-09 ししゅう(8)りゅうみんししゅう1 |
| 小熊秀雄全集-09 詩集(8)流民詩集1 |
冒頭文
通信詩集馬の糞茸なつかしい馬の糞茸よお前は今頃どうしてゐる馬の寝息で心をふるはせ馬小屋の隅でふしぎに馬にもふまれずたつしやにくらしてゐるか、春だものみんな心をふるはしてゐるだらうお前の友だちの土筆はどうしたひよろひよろした奴であつたが気だては風にも裂けるほどの優しい奴であつたが、蝶々は相変らず飛んでゐるか、なつかしい馬の糞茸よ僕は都会にきて心がなまくらになつたよ靴をみがくこととコオヒイをのむことを
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 新版・小熊秀雄全集第4巻
- 創樹社
- 1991(平成3)年4月10日