ながつかたかしかしゅう 2 ちゅう
長塚節歌集 2 中

冒頭文

明治三十七年 青壺集(二) 郷にかへる歌并短歌草枕旅のけにして、こがらしのはやも吹ければ、おもゝちを返り見はすと、たましきの京を出でゝ、天さかる夷の長路を、ひた行けど夕かたまけて、うす衾寒くながるゝ、鬼怒(きぬ)川に我行き立てば、なみ立てる桑のしげふは、岸のへになべても散りぬ、鮭捕りの舟のともしは、みなかみに乏しく照りぬ、たち喚ばひあまたもしつゝ、しばらくにわたりは超えて、麥おほす野の邊をくれ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 長塚節名作選 三
  • 春陽堂書店
  • 1987(昭和62)年8月20日