うつくしきがんたん
美しき元旦

冒頭文

一 「そういうわけで、来年のお正月の拝賀式(はいがしき)は、この再建(さいけん)日本のかくごをかためるためにも、別(べつ)しておごそかにとりおこなわなければなりません。」 先生のわかわかしい顔が赤くもえたってきたのは、教室のすみでまっ赤にやけているストーブのせいばかりではなかった。 六十二人の少年のしんけんな目が、先生の熱情(ねつじょう)にいっせいにこたえて、教壇(きょうだん)の上の顔を見つめ

文字遣い

新字新仮名

初出

「少年倶楽部」大日本雄辯會講談社、1939(昭和14)年1月号

底本

  • 新版・星野くんの二塁打
  • 大日本図書
  • 1988(昭和63)年1月31日