ふたりのおばさん
ふたりのおばさん

冒頭文

一 カニと機械 子どものくせにどうしてタカダのおばさんの家に、たびたび遊びに行ったかといえば、それはおばさんが話しぶりもやさしく子どものいやがるようなことをいわないからであった。子どものいやがることをいうおばさんは、いつもきまって意見がましくつべこべとしかるような調子で物をいうからである。タカダのおばさんの家はダイクさんだった。ダイクさんだったから坂の上に家を建てて住んでいたが、その家は妙な家で

文字遣い

新字新仮名

初出

「銀河 第三卷・第一号 一月号」新潮社、1948(昭和23)年1月1日

底本

  • 日本の童話名作選 昭和篇
  • 講談社文芸文庫、講談社
  • 2005(平成17)年7月10日