たまごのかたち |
| 卵の形 |
冒頭文
卵形といえば一方が少し尖った長円い形にきまったようなものであるが稀には円形の卵もある、亀、梟(ふくろう)などがその例である。また鵜(う)やかいつぶりの卵などはほとんど両端の丸みが同じで楕円形をしている。しかし一般にはほとんどいわゆる卵形で一方が尖っている。特に著しいのは千鳥や海鴨(うみがも)などのである。 こんな風に卵が色々の形をしているのは何故だろうと物好きな学者は研究したものである。先ず自
文字遣い
新字新仮名
初出
「東京朝日新聞」1908(明治41)年8月26日
底本
- 寺田寅彦全集 第十二巻
- 岩波書店
- 1997(平成9)年11月21日