イエスでん マルコでんによる
イエス伝 マルコ伝による

冒頭文

序 終戦後キリスト教に対する日本人の関心はいくらか増してきたが、それでもまだ十分とは言えない。いわんや戦争前および戦争中において、キリスト教に対する日本人の態度は無知と傲慢(ごうまん)と冷淡と偏見に満ち、「キリスト教は日本の国体に合わぬ」という一言の下に、時には軽く無視せられ、時には激しき弾圧をこうむった。たしかに日本を戦争と敗戦に導いた大きい原因の一つは、明治維新以来八十年の間の長きにわたり、

文字遣い

新字新仮名

初出

「イエス伝講話」嘉信文庫、嘉信社、1940(昭和15)年6月

底本

  • イエス伝 マルコ伝による
  • 角川文庫、角川書店
  • 1999(平成11)年8月25日