つちくれせきへんろく
土塊石片録

冒頭文

上 私はかつて記紀万葉などにある七世紀前の大和言葉が今なお琉球諸島に遺っているという事を例に引いて、九州の東南岸にいた海人部(あまべ)の一氏族が、紀元前に奄美(あまみ)大島を経て沖縄島に来たという事を言語学上から証明したことがある。また七世紀の頃、南島人が始めて大和の朝廷に来貢した時分訳語(おさ)を設けて相互の意を通じたということが国史に見えているから、分離後六、七百年も経(た)ったために、大和

文字遣い

新字新仮名

初出

「琉球新報」1908(明治41)年9月

底本

  • 古琉球
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2000(平成12)年12月15日