しんかろんよりみたるおきなわのはいはんちけん
進化論より見たる沖縄の廃藩置県

冒頭文

沖縄在来の豚は小さいが、この頃舶来したバークシャーは大きい。しかし二者は至って縁の近い方で、その共同の祖先はもと南支那にいたということである。同一の祖先から出た豚でも、甲乙と相隔(あいへだた)った所にもって行くと、地味や気候の関係で、それから生れる仔(こ)の間に多少の相違が出来、なお五代十代と時の経(た)つにつれて変化するが、それに人間の力が加わると、その変化がもっと甚(はなはだ)しくなる。さて範

文字遣い

新字新仮名

初出

「沖縄新聞」1909(明治42)年12月12日

底本

  • 古琉球
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2000(平成12)年12月15日