ちゅうおうていそうどうじけん(じつろく) |
| 中央亭騒動事件(実録) |
冒頭文
先月、中央亭で催された日本詩集の記念會で、僕がつまらぬことから腹を立て、會場をお騷がせしたことを謝罪する。もとより酒席の出來事であり、根も葉もないその場限りの一些事で、とりたてて言ふほどのことでもないが、とかくかういふことはゴシツプ的に誤傳されて、意想外な風聞を立てられたりするので、逆にこつちから手𢌞しをして、ありのままの事實を報告しておかうと思ふ。 事の起りは野口米次郎氏に始まつてゐる。丁
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「日本詩人 第六卷第六號」1926(大正15)年6月号
底本
- 萩原朔太郎全集 第八卷
- 筑摩書房
- 1976(昭和51)年7月25日