かんばらありあけしのきんきょうをきいて |
| 蒲原有明氏の近況を聞いて |
冒頭文
日本の詩壇は、過去に於て凡そ三期の峠を越して來てゐる。第一期は所謂新體詩時代であつて、その完成者は島崎藤村氏等である。第二期は新體詩から自由詩へ、浪漫派から象徴派に移つた過渡期であつて、その目ざましき完成者は蒲原有明氏であつた。最後に第三期は文章語自由詩の黄金時代で、之れは北原白秋氏と三木露風氏とで代表されてる。 この以上三期の中、我々にとつて最も記念の深いのは第二期である。なぜならば今日我々
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「文藝春秋 第六年第一號」1928(昭和3)年1月号
底本
- 萩原朔太郎全集 第八卷
- 筑摩書房
- 1976(昭和51)年7月25日