りゅうきゅうしのすうせい |
| 琉球史の趨勢 |
冒頭文
私は今日郷土史に就(つ)いて鄙見(ひけん)を述べたいと存じます。すなわち琉球の代表的人物が自国の立場に就いて如何(いか)なる考えを懐(いだ)いていたかということをお話致そうと存じます。一体世の大方の人は琉球史上の特殊の時代の人民がはたらきまた考えた結果を見て直(ただ)ちに琉球史を一貫せる精神を捕えようとする傾きがありますが、これは余り宜(よろ)しくない態度であります。慶長十四年の琉球入とか明治十二
文字遣い
新字新仮名
初出
「沖縄教育会にての演説」1907(明治40)年8月1日
底本
- 古琉球
- 岩波文庫、岩波書店
- 2000(平成12)年12月15日