へんきかんぎんそう
偏奇館吟草

冒頭文

De la musique avant toute chose —— Paul Verlaine. 詩は何よりも先(まづ)音楽的ならむことを。 ポール、ヴヱルレーヌ はしがき 嗤(わら)ふなかれ怪しむなかれ。この集をひらきみる人。この集に載せたる詩篇。思出の言葉なきものあらざることを。物一たび、去ればかへることなし。かへらぬものはなつかしからずや。あかるき今日の昼とても暮れなばたちまちむかしなり

文字遣い

新字旧仮名

初出

海月の歌「三田文学 第四巻第二号」三田文学会、1913(大正2)年2月1日<br>山の手「三田文学 第四巻第二号」三田文学会、1913(大正2)年2月1日<br>縧蟲「三田文学 第四巻第二号」三田文学会、1913(大正2)年2月1日<br>不浄の涙「三田文学 第四巻第二号」三田文学会、1913(大正2)年2月1日<br>夏うぐひす「女性 第一巻第二号」新生社、1946(昭和21)年5月1日<br>ハーモニカ「女性 第一巻第二号」新生社、1946(昭和21)年5月1日<br>涙「女性 第一巻第三号」新生社、1946(昭和21)年6月1日<br>口ずさみ「女性 第一巻第三号」新生社、1946(昭和21)年6月1日<br>その他「來訪者」筑摩書房、1946(昭和21)年9月5日

底本

  • 荷風全集 第二十巻
  • 岩波書店
  • 1994(平成6)年10月28日