かんむりまつじろうしにおくるし
冠松次郎氏におくる詩

冒頭文

劔(つるぎ)岳、冠松(まつ)、ウジ長(ちよう)[#ルビの「ちよう」はママ]、熊(くま)のアシアト、雪渓(せつけい)、前劔(つるぎ)粉(こな)ダイヤと星(ほし)、凍つた藍の山(やま)々、冠松(まつ)、ヤホー、ヤホー、廊下(らうか)を下(さ)がる蜘蛛(くも)と人間(にんげん)、冠松(まつ)は廊下(らうか)のヒダで自分のシワを作つた。冠松(まつ)の皮膚(ひふ)、皮膚(ひふ)に沁みる絶壁(ぜつぺき)のシワ

文字遣い

新字旧仮名

初出

「読売新聞」1930(昭和5)年8月17日

底本

  • 紀行とエッセーで読む 作家の山旅
  • ヤマケイ文庫、山と渓谷社
  • 2017(平成29)年3月1日