さんにんきょうだい
三人兄弟

冒頭文

一 三筋の別れ道 まだ天子様の都が、京都にあった頃(ころ)で、今から千年も昔のお話です。 都から二十里ばかり北に離れた丹波(たんば)の国のある村に、三人の兄弟がありました。一番上の兄を一郎次(いちろうじ)と言いました。真中(まんなか)を二郎次(じろうじ)と言い、末の弟を三郎次(さぶろうじ)と言いました。兄弟と申しましても、十八、十七、十六という一つ違いで脊(せい)の高さも同じ位で、顔の様子や

文字遣い

新字新仮名

初出

「赤い鳥」赤い鳥社、1919(大正8)年4月~6月

底本

  • 日本児童文学名作集(下)
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1994(平成6)年3月16日