うもんとりものちょう 38 やまがらびじんかげえ
右門捕物帖 38 やまがら美人影絵

冒頭文

1 その第三十八番てがらです。 「ご記録係!」 「はッ。控えましてござります」 「ご陪席衆!」 「ただいま……」 「ご苦労でござる」 「ご苦労でござる」 「みなそろいました」 「のこらず着席いたしました」 「では、川西万兵衛(まんべえ)、差し出がましゅうござるが吟味つかまつる。——音蔵殺し下手人やまがらお駒(こま)、ここへ引かっしゃい」 「はッ。心得ました。——浅草宗

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 右門捕物帖(四)
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 1982(昭和57)年9月15日