そぞろごと
そぞろごと

冒頭文

○山の動く日來(きた)る。かく云へども人われを信ぜじ。山は姑(しばら)く眠りしのみ。その昔に於て山は皆火に燃えて動きしものを。されど、そは信ぜずともよし。人よ、ああ、唯これを信ぜよ。すべて眠りし女(をなご)今ぞ目覺めて動くなる。 ○一人稱(いちにんしよう)にてのみ物書かばや。われは女(をなご)ぞ。一人稱にてのみ物書かばや。われは。われは。 ○額(ひたひ)にも肩にもわが髮ぞほつるる。しをたれて湯瀧(

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「青鞜 第一卷第一號」青鞜社、1911(明治44)年9月1日

底本

  • 青鞜 第一卷第一號
  • 青鞜社
  • 1911(明治44)年9月1日