ふらんすじんのみたるおうがいせんせい
佛蘭西人の観たる鴎外先生

冒頭文

佛蘭西人アルベール・メーボン著今日の日本と云ふ書に著者が鴎外先生を上野博物館に訪問したる記事あり。大意左の如し。 (メーボン氏は千九百三十九年中巴里に歿すと云) 森氏は一千八百六十年に生れたり。陸軍の醫官たりとの一事は直に氏が教養の全く獨逸風なることを知らしむるに足るべし。(略)その作舞姫は小説家として氏の名を顯著ならしめたり。年わかき獨逸の女が日本の戀人の修練せられしマリボオ風ともいふべき

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「太平 第二卷第一號」時事通信社、1946(昭和21)年1月

底本

  • 荷風全集第十五卷
  • 岩波書店
  • 1963(昭和38)年11月12日