おうがいぜんしゅうをよむ |
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冒頭文
一文學美術の理論に關して疑問の起つた時にはまづ審美綱領と審美新説の二書を讀む。一批評の文など書く時專門の用語がわからない時には以上二書の外に洋畫手引草を參照してゐます。一小説をかく時、觀察の態度をきめやうと思ふ時は雁と灰燼とを讀返す。既に二十囘くらゐは反復してゐるでせう。一大正五年初て澀江抽齋の傳を讀むまでわたくしは江戸時代の儒家の詩文集にはあまり注意してゐなかつたのであるが、其後は先生の著作中に
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「新輯定版 鴎外全集 著作篇内容見本小刷册子」岩波書店、1936(昭和11)年6月
底本
- 荷風全集第十五卷
- 岩波書店
- 1963(昭和38)年11月12日