えいえんのかんかく
永遠の感覚

冒頭文

芸術上でわれわれが常に思考する永遠という観念は何であろう。永遠性とか、悠久性とかいうのは一体何の事であろう。 仮に類似の言葉を求めてみると、永遠、永久、悠久、永続、無限、無終、不断、不朽、不死、不滅というようなものがあり、どれを見てもその根本の観念として時間性を持たぬものはない。 永遠とは元来絶対に属する性質で、無始無終であり、無限の時間的表現と見るべきであろう。本来これは神とか、物質自体

文字遣い

新字新仮名

初出

「知性 第四巻第一号」、1941(昭和16)年1月1日

底本

  • 日本近代随筆選 1出会いの時〔全3冊〕
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 2016(平成28)年4月15日