ぜにがたへいじとりものひかえ 227 かいとうけいず
銭形平次捕物控 227 怪盗系図

冒頭文

六人斑男 第一人目磔 「親分、良い心持じゃありませんか。腹は一ぺえだし、酔い心地も申し分なし、陽気が春で、女の子が大騒ぎをすると来ちゃ——」 ガラッ八の八五郎は、長んがい顔を撫でて、舌嘗(したなめ)ずりしながら、銭形平次の後に追いすがるのでした。 与力筆頭笹野新三郎の心祝いの小宴に招かれて、たらふく飲んだ八丁堀の帰り、二人は八つ小路を昌平橋へ——、筋違(すじかい)御門を右に見て歩いておりまし

文字遣い

新字新仮名

初出

「四國新聞」四国新聞社、1948(昭和23)年2月15日~1948(昭和23年)7月7日

底本

  • 怪盗系図 長編銭形平次捕物控
  • 桃源社
  • 1971(昭和46)年2月27日