しょくりょうめいい
食料名彙

冒頭文

序 諸君の食習採集手帖が整理せられたら、この語彙は又大いに増加することであらうが、それを促す意味を以て、先づ自分の今までに控へて置いたものを竝べて見る。此中には救荒食物は入つて居ない。又所謂いかもの食ひの食へば食へるといふものも入れてない。我々の目的は通常の生活を明かにするに在る故で、又昔食つたといふだけのものも入れない。マスモノ  五穀の總稱として桝物といふ語がある(土佐方言の研究)。佐渡でもマ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「民間傳承八卷二號~八號」1942(昭和17)年6月~12月

底本

  • 定本柳田國男集 第二十九巻
  • 筑摩書房
  • 1964(昭和39)年5月25日