うもんとりものちょう 15 きょうにんぎょうだいじん
右門捕物帖 15 京人形大尽

冒頭文

1 ——前章の化け右門事件で、名人右門の幕下に、新しく善光寺辰(たつ)なる配下が一枚わき役として加わり、名人、伝六、善光寺辰と、およそ古今に類のない変人ぞろいの捕物(とりもの)陣を敷きまして、いと痛快至極な捕物さばきに及びましたことはすでにご紹介したとおりですが、いよいよそれなる四尺八寸の世にもかわいらしいお公卿(くげ)さまが幕下となって第二回めの捕物、名人にとっては、ちょうどの十五番てがら

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 右門捕物帖(二)
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 1982(昭和57)年9月15日