うもんとりものちょう 14 きょくげいさんにんむすめ
右門捕物帖 14 曲芸三人娘

冒頭文

1 ——だんだんと回数を重ねまして、名人の捕物帳(とりものちょう)もいよいよ今回は第十四番てがらとなりましたが、目のあるところには珠(たま)が寄るのたとえで、ご番所のご記録帳によりますと、なんとも愉快千万なことには、この十四番てがらから、新しく右門の幕下にすばらしい快男児がいまひとりはせ加わりまして、おなじみの人気わき役おしゃべり屋の伝六とともに両々力を合わせながら、ますます名人の捕物さばき

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 右門捕物帖(二)
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 1982(昭和57)年9月15日