ぎんかなえ |
| 銀鼎 |
冒頭文
一 汽車(きしや)は寂(さび)しかつた。 わが友(とも)なる——園(その)が、自(みづ)から私(わたし)に話(はな)した——其(そ)のお話(はなし)をするのに、念(ねん)のため時間表(じかんへう)を繰(く)つて見(み)ると、奥州(おうしう)白河(しらかは)に着(つ)いたのは夜(よる)の十二時(じ)二十四分(ぷん)で—— 上野(うへの)を立(た)つたのが六時半(じはん)である。 五月(
文字遣い
新字旧仮名
初出
「国本 第一巻第七号」国本社、1921(大正10)年7月1日
底本
- 新編 泉鏡花集 第十巻
- 岩波書店
- 2004(平成16)年4月23日