かいりき
怪力

冒頭文

孰(いづ)れが前(さき)に出来(でき)たか、穿鑿(せんさく)に及(およ)ばぬが、怪力(くわいりき)の盲人(まうじん)の物語(ものがた)りが二ツある。同(おな)じ話(はなし)の型(かた)が変(かは)つて、一ツは講釈師(かうしやくし)が板(いた)にかけて、のん〳〵づい〳〵と顕(あら)はす。一ツは好事家(かうずか)の随筆(ずゐひつ)に、物凄(ものすご)くも又(また)恐(おそ)ろしく記(しる)される。浅(

文字遣い

新字旧仮名

初出

「新小説 第十四年第六巻―第十四年第七巻」春陽堂、1909(明治42)年6月1日―7月1日

底本

  • 新編 泉鏡花集 第十巻
  • 岩波書店
  • 2004(平成16)年4月23日