さんじゃくかく |
| 三尺角 |
冒頭文
一 「…………」山には木樵唄(きこりうた)、水には船唄(ふなうた)、駅路(うまやじ)には馬子(まご)の唄、渠等(かれら)はこれを以(もっ)て心を慰(なぐさ)め、労(ろう)を休め、我(おの)が身を忘れて屈託(くったく)なくその業(ぎょう)に服するので、恰(あたか)も時計が動く毎(ごと)にセコンドが鳴るようなものであろう。またそれがために勢(いきおい)を増し、力を得(う)ることは、戦(たたかい)に鯨波
文字遣い
新字新仮名
初出
「新小説 第四年第一巻」1899(明治32)年1月1日
底本
- 化鳥・三尺角 他六篇
- 岩波文庫、岩波書店
- 2013(平成25)年11月15日