まさおかしきくん
正岡子規君

冒頭文

[#ここからキャプション]子規画「左千夫像」(明治33年頃)[#ここでキャプション終わり] 吾が正岡先生は、俳壇の偉人であって、そしてまた歌壇の偉人である。万葉集以降千有余年間に、ただ一人あるところの偉人であるのだ。 しかるに先生が俳壇の偉人であると云うことは、天下知らざるものなき程でありながら、歌壇の偉人であると云うことを知っているものは、天下幾人も無いと云うに至っては実に遺憾と云わねばなら

文字遣い

新字新仮名

初出

「日本」日本新聞社、1902(明治35)年9月27日、10月3日、10月4日

底本

  • 正岡子規
  • KAWADE道の手帖、河出書房新社
  • 2010(平成22)年10月30日