はいじんぶそん
俳人蕪村

冒頭文

緒言 芭蕉新(あらた)に俳句界を開きしよりここに二百年、その間出づる所の俳人少からず。あるいは芭蕉を祖述し、あるいは檀林(だんりん)を主張し、あるいは別に門戸を開く。しかれどもその芭蕉を尊崇するに至りては衆口一斉(いっせい)に出づるが如く、檀林等流派を異にする者もなほ芭蕉を排斥せず、かへつて芭蕉の句を取りて自家俳句集中に加ふるを見る。是(ここ)においてか芭蕉は無比無類の俳人として認められ、復(ま

文字遣い

新字旧仮名

初出

「日本」1897(明治30)年4月13日~11月29日

底本

  • 俳諧大要
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1955(昭和30)年5月5日