へんしゅうしつより (せんきゅうひゃくじゅうごねんしちがつごう) |
| 編輯室より (一九一五年七月号) |
冒頭文
□先月号は風俗壊乱と云ふ名の下に発売を禁止されました。忌諱にふれたのは原田さんのらしいのです、他には何にもそんなのはありませんから。私は少しもそんなことを考へずに、可なりさうした考へが誰の頭にも浮ぶことを思つて立派な一つの問題を提供するものとしてのせました。けれども私は不注意な編輯者としてしかられました。けれども私は可なりあの堕胎とか避妊と云ふことについて男の人たちの意見は聞きました、けれども女の
文字遣い
新字旧仮名
初出
「青鞜 第五巻第七号」1915(大正4)年7月号
底本
- 定本 伊藤野枝全集 第二巻 評論・随筆・書簡1――『青鞜』の時代
- 學藝書林
- 2000(平成12)年5月31日