へんしゅうしつより (せんきゅうひゃくじゅうごねんしがつごう)
編輯室より (一九一五年四月号)

冒頭文

□先月は随分つまらないものを出したので大分方々からおしかりを受けました。そのうめ合はせに今月は特別号にして少しよくしやうかと思ひましたけれど何しろちつとも準備が出来てゐませんから来月にしやうと思つてゐます。□だん〳〵いゝ時候になつて来ました。暫(しばら)く一緒に集まる機会がなくて過ぎました。近いうちに静かな処で一度会を開きたいとおもつてゐますが集まつて頂けるでせうかお茶でも飲んでしんみりと皆でお話

文字遣い

新字旧仮名

初出

「青鞜 第五巻第四号」1915(大正4)年4月号

底本

  • 定本 伊藤野枝全集 第二巻 評論・随筆・書簡1――『青鞜』の時代
  • 學藝書林
  • 2000(平成12)年5月31日