つま

冒頭文

妻はやはり Sexus Sequior と見立てなければつまりは満足は出来まい。そういうことを考えずに済む亭主は、温良で小さく美しくて京人形のような妻を有(も)っているものに相違ないとおもう。 女を甘やかす今の欧羅巴(ヨーロッパ)の„社会状態は、全亜細亜(アジヤ)人からも、それから古代希臘(ギリシヤ)、古代羅馬(ロオマ)の人々からも嘲笑(ちょうしょう)されるに極(き)まっているといったショペン

文字遣い

新字新仮名

初出

「中央公論」1926(大正15)年9月号

底本

  • 斎藤茂吉随筆集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1986(昭和61)年10月16日