のろいのダイヤモンド
呪の金剛石

冒頭文

プロローグ 「世の中のあらゆる出来事が、みんな新聞記事になって、そのまま読者に報道されるものと思うのは大間違いです。事件の中には、あまりにそれが重大で、影響するところが大き過ぎる為に、又は、あまりにそれが幻怪不可思議で、そのままでは、とても信じられない為に、闇から闇へと——イヤ編輯(へんしゅう)長の卓(テーブル)の上から紙屑籠の中へと——葬られて行く事件は、決して少くはありません」 名記者、千種(

文字遣い

新字新仮名

初出

「文芸倶楽部」1928(昭和3)年5月

底本

  • 野村胡堂探偵小説全集
  • 作品社
  • 2007(平成19)年4月15日