あいのししゅう 04 あいのししゅうのおわりに
愛の詩集 04 愛の詩集の終りに

冒頭文

私の友人、室生犀星の芸術とその人物に就いて、悉しく私の記録を認めるならば、ここに私は一冊の書物を編みあげねばならない。それほど私は彼に就いて多くを知りすぎて居る。それほど私と彼とは密接な兄弟的友情をもつて居る。 およそ私たちのかうした友情は、世にも珍なる彼のはればれしき男性的性情と、やや女性的で憂鬱がちなる私の貧しき性情との奇蹟めいた会遇によつて結びつけられた。 主として運命は

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 抒情小曲集・愛の詩集
  • 講談社文芸文庫、講談社
  • 1995(平成7)年11月10日