りゅうぎのさだめ
流儀の定め

冒頭文

御承知のやうに能樂には觀世、寶生、金春、金剛、喜多の五流があつて、それ〴〵獨特の流風を具へて、互に其の妍を競うて居る。そして謠の曲節も舞の型も流儀に依つて、各々ことなつて居る。よく謠は何流が一番よいとか、型は何流に限るとかいふやうなことを口にする人があるが、それは本當に能の判らない人の言である。各流とも皆獨自な長所を具へて居るので、どの流儀が一番よいなどと輕々しく論斷できるものではない。 それ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「文藝春秋 第十三年第一號(新年特別號)」文藝春秋社、1935(昭和10)年1月1日

底本

  • 文藝春秋 第十三年第一號(新年特別號)
  • 文藝春秋社
  • 1935(昭和10)年1月1日