とざんだんぎ
登山談義

冒頭文

八月二十日於霧ヶ峰「山の会」講演大意、後補筆 昔からお談義を聞かせるのは大抵老人と極(きま)っているようで「またお談義か、うんざりするな」というようなことは、日常見聞する所であります。事実、相手の好むと好まざるとを問わず、聞かせたがるのが老人のお談義でありますから、私の話題を「登山談義」ときめた石原さんは、誠に気の利いた題を選んで呉(く)れたものと感心したのでありますが、聞く皆さんの方では、さぞ

文字遣い

新字新仮名

初出

「山」1935(昭和10)年11月

底本

  • 山の憶い出 下
  • 平凡社ライブラリー、平凡社
  • 1999(平成11)年7月15日初版第1刷