おぜのむかしといま |
| 尾瀬の昔と今 |
冒頭文
尾瀬の名は『会津風土記』に「小瀬峠 陸奥上野二州之界」又(また)は「小瀬沼 在会津郡伊南郷縦八里横三里」として載っているのが古書に見られる最初である。此(この)書は寛文六年に編纂されたもので、これに先立つこと約二十年の『正保図』には、「さかひ沼」と記してあるが「をぜ沼」とは書いてない。或は正保以前から「をぜ」の称があったかとも思われる、けれども『会津風土記』以外には確(たしか)な記録がないのである
文字遣い
新字新仮名
初出
「登山とスキー」1936(昭和11)年6月
底本
- 山の憶い出 下
- 平凡社ライブラリー、平凡社
- 1999(平成11)年7月15日