しんきだんクラブ 03 だいさんや おばけわかしゅ
新奇談クラブ 03 第三夜 お化け若衆

冒頭文

第三の話の選手 「道具立てが奇抜だから話が奇抜だとは限りません。私の秘蔵の奇談は、前半だけ聞くと、あり来りの講釈種の如く平凡ですが、後半を聞くと、聊斎志異か剪灯(せんとう)新話にある、一番不思議な話よりも不思議な積りです。どうぞ、途中で——何んだつまらない——なんて仰しゃらずに、最後の一句までお聴きを願います」 第三の「話の選手」増田晋(すすむ)は、斯う言った調子で始めました。 「——娘心を捉え

文字遣い

新字新仮名

初出

「朝日」博文館、1931(昭和6)年3月号

底本

  • 奇談クラブ(全)
  • 桃源社
  • 1969(昭和44)年10月20日