きだんクラブ〔せんごばん〕 14 だいよじげんのこい
奇談クラブ〔戦後版〕 14 第四次元の恋

冒頭文

プロローグ 「痴人夢を説くという言葉がありますが、人生に夢が無かったら、我々の生活は何と果敢(はか)なく侘しく、荒(すさ)まじきものでしょう。夢あればこそ我々はあらゆる疾苦と不平と懊悩にも堪えて、兎(と)にも角(かく)にも何万日という——考えただけでも身顫(みぶる)いを感ずるような、恐ろしい生活を続けて行くのです」 それは吉井明子(よしいあきこ)夫人の美しさと聡明さに吸い寄せられた、限りなき猟奇探

文字遣い

新字新仮名

初出

「サンデー毎日」1947(昭和22)年10月1日

底本

  • 野村胡堂伝奇幻想小説集成
  • 作品社
  • 2009(平成21)年6月30日