きだんクラブ〔せんごばん〕 13 しょくま
奇談クラブ〔戦後版〕 13 食魔

冒頭文

プロローグ 「皆さんのお話には、譬喩(ひゆ)と諷刺が紛々(ふんぷん)として匂う癖に、どなたも口を揃えて、——私の話には譬喩も諷刺も無いと仰(おっ)しゃる——それは一応賢いお言葉のようではありますが、甚(はなは)だ卑怯なように思われてなりません。そこへ行くと、私のこれから申上(もうしあ)げようと思う話は、譬喩と諷刺と当て込みと教訓で練り固めたようなもので、まことに早(は)や恐縮千万ですが、よく噛みし

文字遣い

新字新仮名

初出

「月刊読売」1947(昭和22)年10月

底本

  • 野村胡堂伝奇幻想小説集成
  • 作品社
  • 2009(平成21)年6月30日