おおえどおうごんきょう
大江戸黄金狂

冒頭文

第一の手紙 山浦丈太郎(やまうらじょうたろう)は、不思議な手紙を受取(うけと)りました。その意味は——。 其方(そのほう)は人を殺した。それはお家の奸臣を除くためであったとしても、人間一人の命を絶ったことには何(な)んの変りもない、其方も武士なら、来(きた)る八月の十五日箱根(はこね)の間道を登って、太閤道の辻堂の前に、日没と一緒に立つがよい。その方を親の敵と狙う、万田龍之助(まんだりゅうの

文字遣い

新字新仮名

初出

「新青年」1939(昭和14)年11月~12月

底本

  • 野村胡堂伝奇幻想小説集成
  • 作品社
  • 2009(平成21)年6月30日