とんぼのめだま |
| とんぼの眼玉 |
冒頭文
はしがき 山火事焼けるな、ホウホケキヨ、可愛(かは)いい小鹿が焼け死ぬぞ。 これは春の暮、夏のはじめの頃に、夕方かけて、赤い山火事の火の燃える箱根あたりの山を眺めて、この小田原の町の子供たちが昔歌つた童謡の一つだと申します。 昔の子供たちはかういふ風におのづと自然そのものから教はつて、うれしいにつけ悲しいにつけ、いかにも子供は子供らしく手拍子をたたいて歌つたものでした。 それが、この頃の
文字遣い
新字旧仮名
初出
蜻蛉の眼玉「赤い鳥 3巻3号」1919(大正8)年9月1日<br>夕焼とんぼ「赤い鳥 1巻5号」1918(大正7)年11月1日<br>八百屋さん「赤い鳥 3巻3号」1919(大正8)年9月1日<br>お祭「赤い鳥 1巻4号」1918(大正7)年10月1日<br>のろまのお医者「赤い鳥 3巻2号」1919(大正8)年8月1日<br>ほうほう蛍「赤い鳥 2巻6号」1919(大正8)年6月1日<br>鳰の浮巣「赤い鳥 2巻6号」1919(大正8)年6月1日<br>金魚「赤い鳥 2巻6号」1919(大正8)年6月1日<br>雨「赤い鳥 1巻3号」1918(大正7)年9月1日<br>赤い帽子、黒い帽子、青い帽子「赤い鳥 1巻3号」1918(大正7)年9月1日<br>南京さん「朱欒 創刊号」1911(明治44)年11月1日<br>ちんころ兵隊「赤い鳥 3巻5号」1919(大正8)年11月1日<br>とほせんぼ「赤い鳥 1巻2号」1918(大正7)年8月1日<br>りすりす小栗鼠「赤い鳥 創刊号」1918(大正7)年7月1日<br>山のあなたを「赤い鳥 1巻2号」1918(大正7)年8月1日<br>ねんねのお鳩「赤い鳥 1巻2号」1918(大正7)年8月1日<br>赤い鳥小鳥「赤い鳥 1巻4号」1918(大正7)年10月1日<br>鳥の巣「赤い鳥 1巻4号」1918(大正7)年10月1日<br>なつめ「赤い鳥 1巻6号」1918(大正7)年12月1日<br>うさうさ兎「赤い鳥 2巻2号」1919(大正8)年1月15日<br>屋根の風見「朱欒 1巻2号」1911(明治44)年12月1日<br>かぜひき雀「赤い鳥 2巻1号」1918(大正7)年1月1日<br>あわて床屋「赤い鳥 2巻4号」1919(大正8)年4月1日<br>舌切雀「赤い鳥 2巻5号」1919(大正8)年5月1日<br>雀のお宿「大阪朝日新聞」1919(大正8)年5月19日<br>物臭太郎「赤い鳥 2巻5号」1919(大正8)年5月1日<br>雉ぐるま「赤い鳥 創刊号」1918(大正7)年7月1日
底本
- 白秋全集 25
- 岩波書店
- 1987(昭和62)年1月8日