しんたんかについて
新短歌に就いて

冒頭文

新短歌に就いて論ずることは、非常に困難なことに思はれる。すべて芸術上の新様式の発生期に当つてその新様式を是非することは、予想外の困難を伴ふことだし、大概の場合正鵠を射当てることはない。そんなわけで私は今どんな断定的な態度をもとることは出来ない。私は此の新生児を抱いて、七転八倒してみるだけのことである。 扨新短歌は、既に新しい様式として存在してゐるか? 或ひは存在するに到りさうであるか? その成績

文字遣い

新字旧仮名

初出

「短歌研究」1936(昭和11)年12月号

底本

  • 新編中原中也全集 第四巻 評論・小説
  • 角川書店
  • 2003(平成15)年11月25日