しとげんだい
詩と現代

冒頭文

由来芸術と時代との関係は、屡々取扱はれる所ではあるけれどもその問題本来の性質のせゐか、ハツキリとした結論に到達してゐる場合は、極めて稀である。そこで私は今此の問題を全体的に扱はうとする気持をなるたけ自分から排除したいやうに思ふ。その方が却(かへつ)て容易に真実に近づくことが出来るやうに思へるからだ。 扨、現代が芸術にとつて、好都合な時代でないといふことは、漠然と乍ら、既に誰人の胸にも抱懐されて

文字遣い

新字旧仮名

初出

「早稲田大学新聞 第五十一号」1936(昭和11)年10月14日

底本

  • 新編中原中也全集 第四巻 評論・小説
  • 角川書店
  • 2003(平成15)年11月25日