ぜにがたへいじとりものひかえ 100 ガラッぱちしゅうげん
銭形平次捕物控 100 ガラツ八祝言

冒頭文

一 ガラツ八の八五郎が、その晩聟入(むこいり)をすることになりました。 祝言の相手は金澤町の酒屋で、この邊では有福の聞えのある多賀屋勘兵衞。嫁はその一粒種で、浮氣つぽいが、綺麗さでは評判の高いお福といふ十九の娘、——これが本當の祝言だと、ガラツ八は十手捕繩を返上して、大店(おほだな)の聟養子に納まるところですが、殘念乍(ざんねんなが)らそんなうまいわけには行きません。

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 錢形平次捕物全集第十六卷 笑ひ茸
  • 同光社磯部書房
  • 1953(昭和28)年9月28日